Hermès Pop-up Store FW25
Location: Sinjuku,Tokyo,Japan
Program: Retail
Completion: 2025.08
Architect/ Design: Kii
Construction: 3×8 labo
Furniture: Karimoku
Photo: Masanori Kaneshita

伊勢丹新宿店1FのポップアップスペースにHermès FW25シューズコレクションのための空間をデザインした。
通路を挟んで周囲を既存の店舗に囲まれた、一段上がった場所にあり、周辺にはさまざまな商品や人が行き交い、たくさんの情報が重なる。
この場所をひとつの完結した空間として切り離すのではなく、周辺の環境やそこを行き交う人々の気配までを、このポップアップの環境として取り込むことを考えた。
店舗の境界に柔らかな布を垂らす。人の動きや空気の流れに合わせて揺れる布は、内と外を完全に隔てるのではなく、内外の間に緩やかな距離をつくる。
外からは店内の様子を見ることができ、中からは周囲の気配を感じながらも、落ち着いて過ごすことができる。
既存の環境を遮断するのではなく、その中に異なる密度の場所をつくる。
布の透過性や揺らぎによって、開かれながらも落ち着いて過ごせる、軽やかな空間をつくった。
また、このポップアップの後には既存店舗を巡回することが予定されていたため、ひとつの場所だけで完結するのではなく、場所が変わっても使い続けられる空間を考え、集成材による円柱形の什器をデザインした。複数の什器を組み合わせることで、店舗ごとの環境に合わせて構成を変えられるようにした。
揺らぐことで色が移り変わる布と木目の連続。この場所にあるものが布を通して重なり合い、さまざまな情報が行き交う環境の中に、ぽっかりと浮かび上がる場所をつくった。








